実例紹介
実例紹介 【小学校】
調査概要
【学校名】 | 私立 仙台白百合学園小学校 第5学年2クラス39名;第2学年2クラス28名) 富谷市立富が丘小学校 第3学年2クラス80名 |
【端末】 | 家庭負担(BYAD), GIGAスクール構想で整備 |
【校内LAN】 | 無線LAN完備 |
【分析者】 | 東北大学大学院情報科学研究科 堀田龍也教授チーム |
上記2校の教員に自由にLEAFシステムを使っていただきました。
そこで、どういった教科やユニットで、どんな使い道をしているのかみてみましょう。
また、実際にLEAFを使って、授業づくりやクラスにどのような変化があったのかみてみましょう。
「どんなところが、どう変わったのか」
単元の内容 | 単元の例 | 内容 | |
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国語 | 長文読解 |
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国語 | 長文読解 |
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数学 | 文章問題 |
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数学 | 円周 |
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社会 | 考察 |
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活動の様子


【テキスト】かさこじぞう
第1段階
重要な箇所に赤マーカーを引き、わからないことばや部分に黄マーカーを引く。




LEAFシステムの利点
【授業設計について】
- 分析ツールによって、教師は事前に発問内容を考えることができるようになった。
- LEAFシステムにより生徒たちの不明点が可視化されたので、教師は次回の授業でその復習から始めることができるようになった。
- LEAFシステムの機能を使い分けて、複数の活動を効率的にするようになった。例えば、初めの時間にBookRollでマーキング活動を し、次の時間に分析ツールのエビデンス(可視化された学生たちの不明点)について話し合えた。この流れが、 生徒の理解を深めることに役立っている。
- これまでは、生徒のつまづきについて教師の想定と実際の状況とでズレがあった。しかし、LEAFシステムを導入したことで、 生徒のつまづきが可視化され、その場で見てわかるので、授業展開の調整が容易になった。
- 可視化されたエビデンスによって、別の単元や教材でも応用できた。
LEAFシステムの活用は、学生の実態を把握し、
それに基づいて授業展開や単元構成を調整することができる。
【教材研究について】
- LEAFシステムを使うと、教科書本文を授業に合わせて整形し直すことができる。
- その整形し直すことにより、教師の意図と教材の整合性を高めることができる。
- その過程により、教材理解が深まる機会になった。
- LEAFシステムに教材を整形し直すことで、課題提示の選択肢に発展性が生じるようになった。例えば、二択形式での課題提示が 増え、どんどんと樹形図のように発展していくので、結果的に多様な考えを学生から引き出すことができるようになった。
教師の意図に即して、既存の教材を仕立て直すことができる。
【授業中の対処について】
- エビデンスがあることによって、教師はそれをもとに発問することができた。
- エビデンスがあることで、教師にとって生徒の根拠が明らかになり、より安定した補助発問ができるようになった。
- これまでだと教師が学生の机まで近づいて、何となく学生の理解度を把握していた。しかし、 分析ツールは解答の根拠を明確に示すので、内容理解の深堀りに時間を充当することができるようになった。
リアルタイムに生徒の実態に応じて、発問内容や学習ツールを変えることができる。
その結果、生徒の疑問や願いに寄り添うことができる。
【児童理解について】
- あまりお喋りをしない学生について、メモ機能などに書いていることから、 「こんなことを考えているのか」と気づくことがあった。
- ハイライトしている箇所から個別の学生の様子を把握することができた。
- メモを一覧して分析できたことから、それらを評価に活用することができた。この評価に利用できたことは、 マーカー分析以上に役立った。
学生の着眼点、普段の教科の得手と不得手の実態が浮き彫りになる。
学生の実態を多面的に把握する手段が増えて、
教師の勘や印象で捉えていた事柄を客観的に裏付けることができる。
【その他について】
- 学生同士でiPadの画面を見比べながら検討する姿が見られた。
- 学生に分析ツールを提示することで、見比べができた。
- 学生同士で教え合いが増えた。
- 低学年であってもiPadを使って、LEAFシステムを使いながら、調べ活動ができた。
- 単元の所要時数が、当年度初めの計画よりも短縮できた。