GIGAスクール構想やコロナ禍の影響により、教育のICT化が急激に進展し、教育データ活用の土台が整いつつあります。京都大学学術情報メディアセンター緒方研究室では、科研費・基盤(S) 「教育ビッグデータを用いた教育・学習支援のためのクラウド情報基盤の研究」(代表:緒方広明, 2016~2021年度)において、ラーニングアナリティクスのための情報基盤システム(LEAF)を研究開発してきました。今回は、その成果報告会、並びに内閣府SIP「ビッグデータ・ AIを活用したサイバー空間基盤技術/学習支援技術/エビデンスに基づ くテーラーメイド教育の研究開発(2018~-2022 年度)」、NEDO「学習者の自己説明とAI の説明生成の共進化に よる教育学習支援環境EXAIT の研究開発(2020~2024年度)」の進捗報告をかねて、「ラーニングアナリティクスの研究と実践の最新動向」というテーマで公開シンポジウムを開催致します。LEAFシステムを利用されている、あるいはご興味を持たれている教育関係者の交流会(分科会)も行います。ご参加のほど、どうぞよろしくお願い致します。なお、本シンポジウムは、ITコンソーシアム京都 教育DX部会及び、(一社)エビデンス駆動型教育研究協議会と共催します。
イベント詳細
日時:2022年3月13日(日)10:00~17:00
※11/18追記:12/27より日程が変更になりました。ご注意ください。
開催方法:オンライン開催
対象:教育データを収集、分析するシステムに興味をお持ちの教育関係者及び研究者
参加費:無料
申込:こちらからお申込ください。
※2022年3月11日(金)12:00までに申込み下さい。
シンポジウム動画・資料公開しました(2022/3/15)
午前の部動画, 午後の部動画
プログラム
(6)内 容:
10:00 | 開会の挨拶・趣旨説明 |
10:10 | 「ラーニングアナリティクスの情報基盤と実践研究」資料 |
緒方 広明(京都大学学術情報メディアセンター教授) | |
11:00 | 「ラーニングアナリティクスと自己主導能力育成」資料 |
李 慧勇(京都大学学術情報メディアセンター緒方研究室/特定研究員) | |
11:30 | 「ラーニングアナリティクスと説明できるAI」資料 |
高見 享佑(京都大学学術情報メディアセンター緒方研究室/特定研究員) | |
昼休み | |
13:00 | 特別招待講演 資料1, 資料2, 資料3, 資料4 |
「初等中等教育におけるラーニングアナリティクスのはじめの一歩」 | |
堀田 龍也(東北大学大学院情報科学研究科教授/東京学芸大学大学院教育学研究科教授) 安藤 明伸(宮城教育大学教育学部教授) 佐藤 靖泰(東北大学大学院情報科学研究科客員研究員) 山本 朋弘(中村学園大学教育学部教授) | |
14:00 | 「中学校におけるラーニングアナリティクスの実践」資料 |
宮部 剛(京都市立西京高等学校附属中学校主幹教諭) | |
14:30 | 「高校英語でのラーニングアナリティクスの実践」資料 |
木村 和人(京都市立西京高等学校高校教諭) | |
15:00 | 休憩 |
15:10 | 意見交換<数学などの科目ごとに分科会> |
16:30 | 質疑応答・情報共有<全大会> |
17:00 | 閉会 |
17:10 | 懇談会(18:00まで) |
共 催:ITコンソーシアム京都 教育DX部会
一般社団法人エビデンス駆動型教育研究協議会
京都大学学術情報メディアセンター緒方研究室
LEAFシステムとは
ラーニングアナリティクスに必要な以下を含んだシステムです。
- 学習管理システムLMS「Moodle」
- 教材配信システム「BookRoll」
- データ分析システム「LAView」
- 学習ログデータベース「LRS」
BookRoll
教員が教材を登録すれば、学生がブラウザで教材の閲覧ができ、学習ログが記録できるシステム。
以下の特徴があります。
○教員は自分が作成した教材(PDF)や音声ファイル(mp3, m4a, wav)を自分でBookRollに登録できる。
○学生はPC、スマートフォン等の端末のブラウザを利用して、音声で説明を聞きながら教材を閲覧できる。
○学生の閲覧ログを記録して、学生が閲覧したか、どこが分かりにくいか、等を分析ツールで可視化できる。
詳細は以下にてご確認ください。
https://www.let.media.kyoto-u.ac.jp/project/digital-teaching-material-delivery-system-bookroll/
LEAFシステム導入校
京都市立西京高等学校、京都市立西京高等学校附属中学校
滋賀県立大津商業高等学校、滋賀県立彦根東高等学校、⼤阪府立高津高等学校 など
一般社団法人エビデンス駆動型教育研究協議会
代表理事:緒方 広明(京都大学学術情報メディアセンター)
デジタル技術を用いた教育及び学習によって蓄積され、収集される「教育ビッグデータ」を科学的に解析し、可視化して教育及び学習を支援するためのエビデンス駆動型教育の学術研究を推進し、実践していくことを目的に、令和3年5月に設立。
公式ホームページ