LEAFシステムとは

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Support
Cooperation

ご協力団体Support Cooperation

SUWA Masashige
機構名
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
所属部
ロボット・AI部
職務名
主査
氏名
諏訪 勝重(SUWA Masashige)

安定的で最適な形で教育支援

NEDOでは、人とAIが相互に作用しながら共に成長するAIシステムの構築を目指して、「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」を推進しております。その中で、教育分野に注目して、教育AIシステムとして全く新しいコンセプトを有する問題推薦AIエンジン「EXAIT」の開発を2020年度より採択して進めています。この「EXAIT」は、LEAFシステム上に「AI推薦」の機能として実装されるもので、優れたAI教育システムの具現化に繋がるものと多大な期待を寄せております。なお、「EXAIT」は、これまでのAI教育システムの課題とされてきた「学習者への問題や教材の推薦理由の説明」を可能とする画期的なAIです。これによって、学習者は「AI推薦」が推薦する問題や教材について納得して学習を進めることができます。この様なLEAFシステムを活用した個別最適化された学習に大きな可能性を感じております。

今の時代にどのようにLEAFシステムを役立てることができるか

コロナ渦の継続と少子高齢化が進む中で、学びの場でも生徒同士が対面でコミュニケーションを図る機会が減少しています。そこで、LEAFシステム上での新しいコミュニケーションが課題の解決に役立つのではないかと思います。「AI推薦」では、学習者が問題を解く際に、問題をどのように解いたかを自分で説明する「自己説明」を行うという独自の特徴があります。この学習法は、AIによる学習者の思考プロセスの分析ができるだけでなく、他の生徒の「自己説明」を学習者に提示することで、自身の考えの振り返りができると同時に、他の生徒の様々な考え方も知ることができ、単独の学習では成し得ないような深い学びに繋がります。更に、「ログパレ」の「グループ編成」は、単なる情報共有ツールに留まらず、学習を介して生徒間の交流が促進され、個々の学習意欲を引き出して、生徒同士が互いに高め合うことができます。これらのシナジーは大きな可能性を秘めていると思います。

LEAFシステムの将来性

教育格差の解消と個別最適化された創造性を育む教育を実現し、加えて、教員の授業の質の向上と業務負荷低減に大きな期待ができる点です。これらの実現には、「AI推薦」の占める役割も大きいと思います。「AI推薦」は、上記の視点で大規模な実証実験や調査により、教育現場の生徒や教員の皆様の声に寄り添った、きめ細やかな研究開発を進められています。この現場の声によって、「AI推薦」は、日々進化しており、LEAFシステムは更に使いやすさと目に見える効果が実感できる革新的な基盤システムになると思っております。

学校・教員や学生がLEAFシステムを使ったほうがいい理由

LEAFシステムについて学校・教員や学生にお奨めできる点があれば、どういう点でしょうか。

「BookRoll」の中で教材がすっきりと納まり、場所を選ばずに、生徒にいつでも学べる環境を提供できる点は、課外活動等をはじめとした生徒にとって重要な様々な活動を後押ししてくれるものと思います。また、「ログパレ」は学習履歴を漏れなく蓄積し、「AI推薦」を含めて多角的に分析できます。自分の学習方法は正しいのだろうか?と不安に感じることは誰しもが経験する悩みの1つだと思いますが、このエビデンスに裏打ちされた分析結果は、生徒の不安解消に役立ち、加えて、教員の効率的で適切な指導指針の提示に大いに貢献すると思います。

LEAFシステムに期待すること

特に、教育格差の解消と個別最適化された創造性を育む教育は非常に重要な観点と思っています。「LEAFシステム」が、多様な学習レベルにある学習者を誰一人取り残さずに能力向上の機会を与え、また、個性を尊重して、個々に秀でた部分を発見してあげ、更に伸ばしてあげられるようなシステムとなることに期待しております。また、学習履歴の分析では、各科目内での分析だけでなく、科目間の横断的な分析によって生徒の特性を捉え、学習履歴のない科目への学習支援を行う等といった、新しい学習支援法の提示に繋げられたら活用の幅が広がるのではないかと思います。

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