LEAFシステムの利点
【授業設計について】
- 分析ツールを見ることで発問を予め吟味でき、想定発問にも影響した。
- わからなかった箇所を把握し、そこの復習から次回授業を開始することができた。
- 低学年国語科は1日の中に複数の授業時間が設定される。
- 初めの時間はBookRollでマーキングする活動を中心に、次の時間は分析ツールを根拠に話し合って理解を深める時間にするなど工夫した。
- 次の単元や別の教科でもやってみようと考えた。単元の入れ替えも構想できた。
- 児童のつまずき箇所が想定と実態とでズレることがあり、それが目で見てその場でわかるので、授業展開を調整することができた。
01
LEAFシステムを活用することで、児童の実態に基づき授業展開や単元構成することができる可能性
【教材研究について】
- 二択形式での課題提示が増えた。樹形図のように、選択した先も枝分かれして、それを進めることで結果的に多様な考えを引き出すことができることがわかり、そうした視点で教材研究する機会ができた。
- 教科書本文を授業に合わせて整形し直すことで教師の意図と教材の整合性を高めることにつながり、その過程が教材理解が深まるきっかけになった。
- 児童はページを跨ぐことなくマーキングできることで作業効率が上がった。
02
LEAFシステムの活用を前提に教材研究を行うことが今まで以上に教師の意図に即して既存の教材を仕立て直すことにつながる可能性
【授業中の対処について】
- 分析ツールを電子黒板に表示し、児童の考えや練り合いの結果は板書する、といった使い分けをするのがよかったが、教師の対応力が伴わないと難しい。
- 教師の想定と児童の結果が一致しない場合があり、それをベースに発問を切り替えることがあった。
- やりとりの根拠が明らかになり、追発問のブレが軽減できるようになった。
- 普段であれば机間指導で何となく把握していたところを、分析ツールはビシッと見せてくれるので回答の根拠の深堀裏などに時間を割くことができた。
03
児童のオンタイムな実態に応じて授業の展開を即時的に変化させ、児童の疑問や願いに沿った授業を展開するために学習ツールや発問等を変化させることができるようになる可能性
【児童理解について】
- マークした箇所から個別の児童の様子を把握することができた(授業後)。
- 友達とあまりおしゃべりしない子も「こんなことを考えていたんだ」と気づくことがあった。
- これまでは即時的・客観的に捕まえることができていなかったので、できて良かった。
- メモが一覧できる、分析できるのは評価に利用できる。マーカー分析以上に利用価値がある。
04
児童の着目点をみとった時、普段の教科の得手不得手の傾向の印象と合わせると、実態がより浮き彫りになる可能性
児童の実態を多面的に把握する手段が増えることで、教師の勘や印象で捉えていた事柄を客観的に裏付けることができる可能性
【その他について】
- 自分と友達のiPadの画面を見比べながら検討する姿が見られた。
- 子ども等に分析ツールを提示することで見比べができた。
- 子どもたちの行き来(教え合い)が増えた。
- 低学年であってもiPadの画面を二分割し、半分でLEAFシステム活用し、もう半分は調べ活動しているというような使い方が見られた。
- 単元の所要時数が、年度当初計画よりも短縮できた。