実例紹介
京都市立西京高等学校 教諭 芳賀康大 (英語科)
教員歴が浅く、「経験知(値)」がない中で、生徒がどのような部分につまづきやすいのか把握をするのに苦労をしていました。特に「文章中のわからないところ」という点では、既存のツール(アンケート機能など)では対応しきれない部分があり、把握に難しさを感じておりました。
Bookrollを教科書教材を読む授業で用いることで、授業をしながらでも視覚的に生徒のつまづきを把握できるようになりました。視覚化された情報を頼りに、授業をしながらでも当初の授業プランを変更できるようになり、机間巡視だけではわからない生徒の躓きを把握できるようになりました。
そこが大きな変化だと感じています。
Active Readingとして実装されている一連の機能(マーカー・DicoDico・Wordclowd機能など)になります。
「わからないところ」を生徒にマーカーを引かせる作業をすることで、生徒が自分でわかっている部分とわからない部分を識別しようとするようになったことは、「変化」といえると思います。
文章を読む際に難しさを感じても、文章全体に対して「わからない」という感情を抱くだけで、「実際にどこがわからないのか」を分かっていない生徒は多くいます。その中で、「わからないところにマーカーを引く」という作業をさせることで、「自身のわからない部分の視覚化」が可能になり、理解が深まると考えています。
基本編:わからない単語には黄色マーカーを引き、大事だと思う部分には赤マーカーを引きます。
応用編:わからない部分、解答の根拠、要約で必要だと思う部分やトピックセンテンスなどをマークして、指示を変えて様々な方法で利用できます。